レンズテスト

NewFD 300mm F2.8L 及びNew FD 400mm F2.8L の温度依存性

 天体写真を撮影していると、気温の変化による焦点のずれが問題になります。特に異常分散ガラスをレンズに使用したものはその傾向がとくに大きいようです。Canonの一部の望遠レンズは白を基調にしたカラーリングがなされていますが、直射日光による温度変化を出来るだけ少なくなるようにするためだそうです。
 蛍石レンズを使っているNew FD 300mm 2.8Lおよび大口径UDレンズを使っているNew FD 400mm 2.8Lが温度によってどの程度影響を受けるのか確認してみました。
 NewFD
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SAMYANG 35mm F1.4 天体写真テスト

 SAMYANG 35mm F1.4 Aspherical IFの天体適性を見るために星像テストを行ってみました。以前SAMYANG 14mm F2.8を入手しましたが、残念ながら外れレンズでした。当たり外れのあるSAMYANGにはもう手を出すまいと思っていたのですが、WEBでの絶賛レビューを読んだり作例を見てしまうととても関心をそそられてしまいました。Canon純正レンズの1/5の価格ということもあり懲りずにまた手を出してしまいました。
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TAMRON A09 28-75mm/F2.8 天体写真テスト

 TAMRON A09 SP AF28-75mmF/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACROの天体適性を見るために星像テストを行ってみました。
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 TAMRON A09 SP AF28-75mmF/2.8は、タムロンから発売されている標準域ズームレンズです。14群16枚で構成され、第1,2群に高い屈折率をもつXRレンズが2枚、第9,10,13群に色収差の低減効果を持つLDレンズが3枚使われています。
 2003年に販売されたレンズなので最近のレンズに比べると、AFが若干遅いことや、手ぶれ補正がないこと等機能面では少し見劣りしてしまいそうですが、F2.8通しのレンズとしては非常に小型軽量に作られています。最近のAFレンズはどれも素晴らしい性能ですが非常に大きく重いですね。
 A09は、開放では美しいボケとソフトな描写が得られ、少し絞ればとてもシャープな像を結んでくれるので様々な描写が楽しめます。購入してから10年ほどたちますが、一眼レフカメラには常時装着しておりもっとも稼働率が高いレンズで気に入っています。 
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SAMYANG 14mm F2.8 天体写真テスト

 SAMYANG 14mm F2.8 IF ED UMC Aspherical(for CANON/EFマウント)を入手しました。14mmという超広角レンズですが、開放からもコマ収差が少なく天体写真に適しているとの評価が高いレンズです。このレンズは完全なマニュアルで、ピント合わせや絞りは手動で設定する必要があります。ただし14mmという超広角レンズなので、パンフォーカス(距離指標を1m、絞りをF8にすることで50cm~無限大にピントが合います)が簡単に設定できますので、風景撮影などではあまり困らないのではないと思います。
 
 はじめてこのような超広角レンズを覗いてみましたが、すごいですね!パースペクティブという言葉の意味が分かった気がします。あまりに広いので通常撮影ではフレームワークに相当苦労しそうです。
14mm
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Pentax67 165mm F2.8 天体写真テスト

 Pentax67用のレンズである、smc PENTAX 67 1:2.8 165mmの天体適性を見るために星像テストを行ってみました。
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 Pentax67 165mm F2.8は、Pentaxから発売されていた67版用の中標準レンズです。焦点距離が165㎜となりますが、フォーマットが大きいため35㎜換算で82㎜と同じ画角となります。5群6枚でレンズが構成されており解放から優れた描写をします。個のレンズは簡易的なフードも内蔵しており、先端部のリングを引き出すことでフードの効果を得ることができる便利な機能を持っています。
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