OPTOLONG CLSフィルターを使って白鳥座付近を試写してみましたが、今回は天の川中央部を試写してみました。試写条件は以下のとおりです。
  ①フィルター無し EOS 6D  ISO400 120秒×30枚 SAMYANG 35mm F2.5
  ②CLSフィルター EOS 6D  ISO1600 180秒×20枚 SAMYANG 35mm F2.5

 ノーフィルターですが、予想以上に良く写り驚いています。かなり透明度がよかったのですがそれを考慮してもここまで写ってしまうとはという感想です。デジタルカメラは画像処理でかなりいじることが出来ますが恐ろしい効果ですね。6Dをフィルター改造してしまえば赤い星雲もはっきり写りそうです。
 CLSフィルターで試写した時には、薄雲が通過してしまい輝星がにじんでしまっています。しかし薄雲の通過にもかかわらず暗黒帯もはっきりしたコントラストの高い画像を得ることが出来ました。Hαで輝く赤い星雲群も良くわかります。

 いままで星像はシャープでなければならないと思っていましたが、35㎜程度の焦点距離ならば輝星はソフトフィルターなどでにじませたほうが、良さそうです。WEB上の星景写真の撮影条件を見てみると、Leeのソフトフィルター等を効果的に使われているようです。少し価格が高いですが、記憶のイメージに近い写真になるので購入するかどうか悩みどころです。

■フィルター無し
 
天の川中央_Flat完成2
 撮影データ 2016/6/3 00:56~ 露出2分x30枚 EOS 6D(無改造) ISO400 SAMYANG 35mm F1.4(F2.4絞り)
TT320X ノータッチガイド DSSでダーク減算およびフラット補正,Flataideでかぶり補正、DPPでトーンカーブ調整、トリミングなし

■CLSフィルター
天の川中央 kyouchou Flat2 完成
撮影データ 2016/6/2 00:36~ 露出3分x20枚 EOS 6D(無改造) ISO1600 SAMYANG 35mm F1.4(F2.4絞り) OPTLONG CLSフィルター
TT320X ノータッチガイド DSSでダーク減算およびフラット補正,Flataideでかぶり補正、DPPでトーンカーブ調整、トリミングなし