NanoVNAでトラッキング調整

ゲルマラジオから一度離れて、スーパーヘテロダインラジオをいじってみました。スーパーは、IF調整とトラッキング調整が要ですが、NanoVNAでできそうだと思い実験してみました。現在のラジオはDSP化されてトラッキング調整もなくなりましたが、手元に残っていた東芝の7石ゲルマニウムトランジスタラジオであるYOUNG7(7P-77S)で実験してみました。
7P77S
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ループアンテナ vs 巨大バーアンテナ

EMC用のNi-Zn系フェライトを使って巨大バーアンテナの実験を行ってきましたが、単純なループアンテナを使ったゲルマラジオと比較してみました。
loop-ant

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ゲルマニウムダイオードの選別

デジットにてゲルマニウムダイオード(OA90/Panasonic)が¥10/本で売っていたので、まとめて購入してゲルマラジオ用にダイオードを選別してみました。Vfが低いものを選別することで高感度なゲルマラジオを狙ってみました。
OA90
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バーアンテナへ二次コイルの追加

前回の実験より同調回路のインピーダンスを低下させることで、イヤホンとのインピーダンスマッチングが取れ検波出力が大きくなることが分かりました。同調コイルに加えてタップ付きの二次コイルを追加してインピーダンスの変化を狙ってみました。
二次コイル

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フェライトバーアンテナ巻き数の検討

前回、フェライトバーアンテナの実験よりコイル巻き数によって検波電圧が大きく異なることが分かりました。コイルの巻き数がどのように影響するのか調べてみました。

■巻き数による検波電圧測定
ESD-R-14Sを用いたフェライトバーにコイルを巻き、コイルを徐々にほどいて検波電圧の変化を確認しました。検波電圧はいつものようにJOBB(828kHz)同調時の電圧を測定しています。コイルは48回巻きから20回巻きまで徐々に減らしてみたところ、コイル巻き数が減るほど検波電圧が上がります。
Hodokuyoukoiru

Detec-inductance
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フェライトバーアンテナの作成

前回の実験よりESD-R-14Sがバーアンテナの材料として有望でした。日本橋で100個程度まとめ買いしてきてコイルの巻方や形状による変化を確認してみました。

■巻方による変化
φ0.23㎜の電線を使って4種類のコイルを作成してみました。①~③は100uHを目標にして④は巻き数を増やしてインダクタンスを増やしています。トリファイラ巻きはφ0.23㎜の電線を3本捩っています、WEBでは表皮効果のためコイルにはリッツ線を用いるとよいコイルができるとありますが手持ちがないため電線をよじって代替としてみました。
①密巻き        32回 125uH
②スペース巻き 33回 101uH
③トリファイラ巻き 33回     95uH
④密巻き   48回    243uH
コイル1
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バーアンテナ用フェライトの検討

ゲルマラジオの共振回路のQを測定してみたところ、巨大フェライトバーを使ったバーアンテナは感度はいいのですが周波数が上がるにつれてQ値が大きく減少してしまうことが分かりました。コイルの巻方でどうにかならないかと試行錯誤してみましたがどうも使われているフェライト材料に起因する特性のようです。バーアンテナに用いられるフェライト材料について検討してみました。

現在よく使用されるフェライト材には大きく分けて二種類あり以下特徴があります。
①Zn-Mn系 高い初透磁率 1MHz以下で使用
②Ni-Mn系 低い初透磁率 100MHz程度まで使用可能
Zn-Mn系は高い透磁率から電源ラインのフィルタやスイッチング電源用のトランスに使われており、Ni-Zn系は高周波用のコイルやノイズフィルタとして使われているようです。初透磁率と周波数の関係にはスネークの限界と法則が存在しており、初透磁率と周波数の組み合わせでフェライトの使用限界が決まります。
バーアンテナに使うフェライト材料は、高い周波数まで使えるNi-Mn系が用いられるようです。
スネークの限界
出典 https://sts.kahaku.go.jp/diversity/document/system/pdf/051.pdf
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Nano VNAでゲルマラジオのQ値測定

2028年に民法のAM放送が終了になることを最近知りました。最近はなかなかラジオを聴く機会がないのですが、子供のころにガラクタから制作したゲルマラジオから音が出てきた時の感動は大きなものでした。近い将来それが難しくなってしまうのは残念です。
ゲルマラジオは、何年かに一度作成したくなってしまいます。数年前にラジオ少年から販売されているゲルマラジオキット(KIT-DX4)を作成したのですが、久しぶりに押し入れから引っ張り出してきました。
数年前からは住宅環境が変わりマンション住まいとなってしまったため良好なアースが取れないのですが、ベランダにアンテナとカウンターポイズを5mほど張ってみたところかすかに放送が聞こえました。
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TA7252APの電流帰還アンプの実験

Digifi No.22の実験を行っているなかで電流帰還アンプなるものがあることが分かりました。WEBで検索してみると様々な製作記事がありますが、”今日の必ずトクする一言”が古い記事で内容も充実していました。電流帰還にはメリットデメリットあるようですが、ジャンク箱に眠っていた秋月のアンプキット(TA7252AP)を改造してみました。
P1500939
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DigiFi No.22 バランス駆動対応ヘッドホンアンプの実験

デジットにてヘッドホンアンプ基盤が500円だったので購入してみました。Digifi No.22の付属のヘッドホンアンプのようです。
オペアンプの交換が可能でバランス出力とアンバランス出力の両方が試せるようです。バランス/アンバランスについては初耳でしたが、調べてみるとアンバランス=SEPP、バランス=BTLのことでした。
オペアンプで音質が変わるという話は聞いたことがあるのですが、試したことは無かったのでどれぐらい変わるか試してみました。
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